小口出品者としてセラー登録だけなら10年ほどになります。フォーラムの書き込みに小口に否定的なコメントがあるように感じるので、自分なり感じる小口のメリットとデメリットをまとめてみました。
まず小口は気軽に始められるのがメリットです。小口は初心者向けだと思います。
セラー登録ページが大口登録を誘導する作りになっているので、5000円を無駄に取られたというごトピックがありましたが、初心者にはまず小口に誘導するようにAmazonはシステムを修正すべきです。Amazonはセラー登録を増やすために、小口での登録を推奨すべきだと思います。
<メリット>
1.固定費がいらない
大口だと5000円/月の固定費がかかりますが小口は不要です。もし大口で登録していたら10年間で固定費が60万円余分に必要でした。
商売の基本として固定費を減らす努力は当然だと思います。大口の5000円は1件あたり100円の 基本成約料と相殺できますが、月に50件の売上件数がなければ小口契約が当然と考えます。
上のリンクにも大口は「毎月商品50点以上販売する人」とはっきり書いてあります。以下の<デメリット>がないという前提ですが、50件/月の売上が見込めなければ、小口で登録すべきです。大口への変更は簡単なので、売上が安定して50件/月の見込みがついてから大口に変更したらいいと思います。
2.支払い方法がクレジットカードのみ
カード支払いのみなのは販売機会を失うデメリットとも考えられますが、支払いでのトラブルを避けられるので安全です。大口で認められている代引きやコンビニ支払いなどで詐欺に遭う危険は非常に低いです。
3.いつでも決済額が振り込みできる
発送通知を出したら数分後には振込依頼ができます。大口ではできないという書き込みを見たと思うのですが、大口でも可能ならご指摘ください。
4.消費税納付しなくていい
小口に限ったことではありませんが、年間1000万の売上がなければ消費税納付義務が免除されます。小口はほとんどが当てはまると思います。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6501.htm
No.6501 納税義務の免除|国税庁
だからといって商品に消費税を乗せることは禁止されていません。仕入れ価格に消費税が乗っていることがほとんどなので、消費税納付義務が免除されている販売者でも税込価格での販売が推奨されてます。
また年間売り上げが100万程度なら所得税も払う必要はありません。ただし「100万程度」は各種控除によって上限が変動しますし、セラー以外での収入があればそれと合算した額になります。
5.その他
固定費がいらないので気軽に続けることができます。商売を長く続けることは信用が高くなることだと思います。もちろん悪い評価が付くような商売は論外ですが。
<デメリット>
1.カタログの作成ができない。
小口は商品ページの作成ができません。個人的に小口の唯一のデメリットと思ってます。逆に言えば自分でカタログを作る必要がないなら、大口にする必要はないと思います。
私が小口登録した頃に比べたら、Amazonで扱う商品範囲はかなり広くなったので、よほど珍しい商品を売りたいのでなければ不都合はありません。
それにAmazonは1製品1カタログが基本だと思います。カタログの乱立はユーザーにとっての不便になります。
大口の方が作ったカタログに登録することを「相乗り」と否定的な見方をする方がいるようですが、専売品や中古販売が認められてない商品を除けば、カタログの乱立を防ぐためにも推奨すべきだと思ってます(不良セラーによる「相乗り」は別の問題だと思ってます)。
2.大口のサービスが受けられない
当然ですがカタログの作成以外にも大口のサービスは受けられません。大口には商品登録ツールがあるようですが、大量に商品登録することがないので特に不自由を感じてません。
<その他>
1.FBA
大口小口は関係ありませんが、FBAは使わないことにしています。すぐに売れる商品なら発送の手間や送料が節約できるのでいいですが、すぐに売れなければ倉庫保管費という固定費が嵩むのと同じですし、売れなければAmazon買取になるので不利だと思ってます。
長文駄文失礼いたしました。追加情報やご意見などありましたらよろしくお願いします。