ビジネスを海外のAmazonマーケットプレイスに拡大し、Fulfillment by Amazon (FBA)で、またはサードパーティの配送業者から出荷する場合、出品者は輸出入手続きにおける義務を理解しておく必要があります。これらの輸出入手続きの一部またはすべてを出品者自身で行うことを希望しているかもしれませんが、手続きを代行する通関業者や運送会社などの物流業者を利用する方がより簡単です。このような業者には、出品者の在庫商品をある場所から別の場所にタイムリーにそして安全に配送するノウハウとシステムがあります。
在庫商品をある国から別の国に配送するために通関業者や運送会社のサービスを利用する場合は、それらの業者や会社と直接契約する必要があります。また、登録輸入者、または登録輸出者の手配も出品者が直接行う必要があります。Amazonが、そのような役割を果たしたり、手配を行うことはできません。
在庫商品をある国から別の国のフルフィルメントセンターに配送するために通関業者や運送会社のサービスを利用する場合、事前に誰が以下の責任を負うかを決めておく必要があります。
一般的に、配送業者が登録輸出者です。Amazonは登録輸出者にはなりません。出品者は、EORになる通関業者または運送会社と契約することができます。
登録輸入者には、積荷が配送先の国に無事に輸入されたことを確認する義務があります。義務には、法的に義務付けられている書類の記入と、課せられる輸入関税、諸税の支払いが含まれます。フルフィルメントセンターを含めAmazonは、いかなるFBA商品の配送に対しても、登録輸入者として対応できないことにご注意ください。登録輸入者としてAmazonを登録しようとしているFBA商品の配送は拒否され、例外なく配送業者の費用負担で返送されます。
一部の国では、非居住者(外国人)の登録輸入者が商品の登録を手配できます。非居住者が登録輸入者になるには、通関業者か配送業者に詳細を問い合わせてください。
通関業者または運送会社から、以下のフォームの記入を依頼されることがあります。
委任状に署名すると、通関業者または運送会社に出品者の代理人になる権限が与えられ、税関手続きを通じて在庫商品が配送されます。
在庫商品を輸入する国の税務当局で登録輸入者として登録します。フルフィルメントセンターを含めAmazonは、すべてのFBA商品に対して登録輸入者として対応できません。これは、発送元および商品にかかわらず、すべてのサイズまたはすべての金額の配送に適用されます。登録輸入者としてAmazonに登録しようとしているFBAの積荷は拒否され、例外なく配送業者の費用で返送されます。
通関業者は、配送手続きの各段階で商品に対して誰が責任を持つのかを出品者が理解できるように条件を詳しく説明する必要があります。
AmazonはFBA商品に関わるすべての関税、諸税、または配送料について一切の責任を負わず、これらの徴収も行いません。すべての配送には、条件として関税込み持込渡し(DDP)を使用する必要があります。Amazonフルフィルメントセンターに到着した配送について関税、諸税、配送料などの料金が請求された場合、受領が拒否され、さらなる任意支払いも行われません。
輸送書類に、配送先としてAmazonフルフィルメントセンターを記載する場合があります。輸送書類への記載例を以下に示します。
例1 | 例2 |
---|---|
Amazon.com.kydc | Amazon.com.dedc |
[出品者の正式名称] c/o FBA | [出品者の正式名称] c/o FBA |
1850 Mercer Drive | 500 McCarthy |
Lexington、KY 40511 USA | Lewisberry、PA 17339 USA |
Amazonは登録輸入者としては対応できませんが、最終荷受人として輸送書類に記載することはできます。これはin care ofがAmazonの団体名の前に記載されている場合に限ります。
出品者の商品が製造者または販売業者から出荷可能になると、配送業者はコマーシャルインボイスを作成します。通関手続きが遅れないためには、コマーシャルインボイスが正確であることが重要です。コマーシャルインボイスには以下の情報が記載されている必要があります。
Amazonフルフィルメントセンターでは、フルフィルメントセンターに配送できるパレットの大きさやトラックの種類など、受け付ける積荷の要件を設けています。Amazonへのトラック配送のヘルプページには、Amazonフルフィルメントセンターへの配送の準備に必要な情報が記載されています。商品がフルフィルメントセンターや、購入者の手元に配送される日程に遅延が生じないように、これらの要件および成功事例を役立ててください。
可能な限り、フルフィルメントセンターへ到着する前に、納品する商品をパレットに積載するように手配してください。Amazonのフルフィルメントセンターは直置きの配送も受け付けていますが、フルフィルメントセンター宛てに納品を手配するときに前もって届け出ている場合に限ります。直置きの配送で追加の処理が必要な場合は、追加料金が適用されることがあります。
配送がAmazonの納品ポリシーに従っていることを確認してください。Amazonが納品の受け入れを拒否した場合、出品者はフルフィルメントセンターからその積荷を移動する義務があります。個別のカートン箱による積荷で、パレットの半分に満たない、かつ重量が15kg未満の納品の場合は、宅配サービスで商品を出荷した方がよい場合があります。配送業者のサービスは異なるため、送り先の国によって利用する会社が変わる場合があります。配送業者によってフルフィルメントセンターへ商品を配送する場合は、出品者が用意したコマーシャルインボイスに基づいて商品が通関できるかをその業者と確認する必要があります。配送業者がコマーシャルインボイスに基づいて通関できない場合は、出品者が通関業者に連絡をとる必要があります。
配送料金の決定に役立ち、配送をより簡単に行うことができるオンラインのリソースがあります。以下は、出品者が利用している一部の配送業者のリンクです。配送業者のウェブサイトに直接アクセスして、出品したいAmazonマーケットプレイスの注文を出荷する場合に予想されるおよその配送料を計算してください。
商品を配送する前に、運送会社または宅配業者に連絡して料金と要件を把握しておくことをお勧めします。
Amazonは、Amazonフルフィルメントセンターに保管された商品を元の輸入国以外の住所に返品することができません。また、FBAでは、出品者向けのAmazonフルフィルメントセンターでのピックアップオプションをサポートしていません。FBA商品の返品を希望する場合は、返送/所有権の放棄依頼の作成フォームに現地の返品先の住所を入力する必要があります。
返品先の住所が日本にない場合は、返品サービスを提供する業者を利用してください。