Amazon内部では、この情報は簡単に入手できるようですが、一般的なサードパーティに対しては出していないという認識で、自社ブランドのリテール事業を持つAmazonとサードパーティの間で大きな情報格差を生み出し、競争のあり方の根本的部分が歪められているという点が、GAFA問題の一つになるでしょうね。

オーガニックサーチの結果の存在は以前から中国における賄賂・汚職問題の一つとして疑惑が上がっており、世界中のAmazonにおいて自社・他社を問わずASINごとにレポートを購入できるという噂があります。 また、オーガニックサーチを含めたデータをAmazonが自社ブランド製品の開発に使われているという疑惑もあり、欧州委員会が昨年11月にファイリングされた内容に被ってくるでしょう。

これら内部データの取り扱いが、欧州競争法に対し違法行為を行っていると下された場合、Amazonに対して全世界の売り上げの10％（最大）が罰則金になる可能性もあります。

欧州委員会からの重い罰則金を避けるためのAmazon側の施策が Amazon検索用語レポートなどで見えてくるかと想定しています。 ブラックボックス化された情報格差に対し、今後どういう展開を世間に見せていくか、Amazonの動きを見守っていきたい部分でしょうね。