まずはAmazon殿に本件値上げに対する合理的説明を求めたいと思います。
先月の首題の告知からずっとセラーフォーラムを注視してきたのですが、
私ともうひとかた以外、発言が無く、対象カテゴリーを販売する多くのセラーのに多大なる影響を与えるニュースだと認識しているにも関わらず、
殆ど議論がなされていない事にとても驚いています。
1件当たり66円の値上げですが、もともと高額商品が殆ど存在しない古本カテゴリーにおいて、66円の値上げは厳しすぎるのではないか?
現在の弊社の売価に対するAmazonの手数料割合は優に30%を超えています。人件費・経費を考えると弊社の利益とAmazonの手数料は、比較的ないほどAmazonの方が多いです。
それが今回の値上げでさらに差が拡大し、低価格商品においては固定費すら捻出出来ないレベルに達します。
本件が発表されてから約2週間が経とうとしています。
その間ずっとなぜAmazonは本・DVD・CDのカテゴリーに厳しいのか考え続けてきました。
そしてある理由がおぼろげながら見えてきました。
それは見た目の利益率が高いからではないか?と
本来なら商品登録する際。買取価格の原価算入は当然として、それ以外の経費、例えば人件費、運搬費、ガソリン代、車両維持費、保管費用、事務所家賃、梱包材、水道光熱費などは原価に上乗せしなければなりません。
会社組織として運営しているなら当然なのですが、弊社が出品に使用しているプライスターではその他経費を入れる欄が存在しない為、純粋に仕入れ価格を投入し、それ以外の経費は社内だけ判っていれば良いと考えており、Amazonから見える弊社の利益率は結構高く見えていたと思います。
法人で運営せず個人事業主で運営されている方に立場で考えてみました。個人で運営されているセラーの皆さんは仕入れ・出品、配送、確定申告とそれでなくともお忙しい毎日を送っておられるのですからAmazon上でそれらを商品原価に反映し利益管理するなどされている方はほぼいらっしゃらないのではないか?
通常のジャンルの製品ならばそれらの経費、原材料価格と共に売価に反映されるため、売価に対する利益率は低く出ます。しかしながら個人事業主も多く参入されている上記ジャンルでは最終手残りが重要であり、赤字であっても価格を下げて売り切るセラーの方も多いのではないか?
弊社でも決算期には在庫処分として棚卸価格を0にして、経理上で損切りを行い、売り切る為に赤字価格で販売しています。その際も、原価は棚卸で0にしていますので、Amazonからは十分利益を確保していると見えてしまっている。
日本人の感覚では各セラーはその他の経費が掛かっていること、赤字でも現金確保の為に売り切っている事をプラットホームは理解しているだろうと考えますが、ここはAmazonです。本件のような経営判断に日本人スタッフの意見が反映されることを望むべくもありません。
単純にすべての原価が投入されており、売価からAmazonの手数料と原価を引いた物がセラーの利益と判断するでしょう。
原価から経費の殆どが欠落しているのですから見た目の利益率が高くなるのは当然で、これがAmazonの中古本・CV・DVDのカテゴリーの販売手数料が高くなる主要因と考えます。
ではどうすれば良いかを考えました。
結論として、商品登録の際にすべての経費を上乗せしたものを原価とし、運賃に関しても正当なものを入れる。
そうすればAmazonも純粋なセラーの利益額を把握でき、今の販売手数料が尋常ではないことを理解すると思います。
もしセラーとの共存共栄を考えているのであれば販売手数料は正当なものに近づいていくのではないかと感じています。
そしてもしセラーが単なる搾取対象のカモとしか考えていないならば、セラーは徐々に離脱してゆき、そしてAmazonに対抗できるプラットフォームが生まれたら一気にそちらに移り、Amazonは当該カテゴリーの商権を失う事になるでしょう。
乱文乱筆もうしわけありませんそして長々とお付き合いありがとうございました。